2010年に興南高のエースとして春夏連覇を果たした“トルネード左腕”にしては、大学通算11勝17敗という数字は物足りなさが残る。
大学野球の集大成、そして自身の勝負の年に最高の結果を残すことができるか。
好投手ひしめく14年のドラフト戦線の中で、島袋洋奨(中大)のトップを目指す戦いが始まる。 高校時代の良さを取り戻せるか
興南高ではエースとして4季連続で甲子園のマウンドを踏んでおり、3年時の活躍は周知のとおり。当時から見せている小柄な体を目いっぱい使う独特な“トルネード投法”は今でも健在である。投球フォーム(9.0点)に関して特に大きな欠点は見られない。軸足である左足にしっかりとタメをつくり、左ヒジを高く上げ、下半身主導の動きから腕を強く振る。この投手独自のフォームは固まりつつある。リリース時に右肩がやや三塁方向に開いてしまうことがあるが、ここは微調整で済む修正点だろう。
ストレート(8.5点)は常時145キロ半ばの数字が出ており、昨秋の東都大学一部リーグではついに最速が150キロに到達した。ただ、リリース時にボールを強くたたくことができていない面も見られる。さらなるキレと精度が欲しい。投球フォームにもつながることだが、体全体がしっかり捕手の方向へ向いてくれば、なお良い角度でストレートを投げ込むことができるはずだ。
変化球(9.0点)はカーブ、スライダー、フォーク、ツーシームと多彩。特に魅力があるのは・・・
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