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Vol.17 西山天翔[熊本工高・内野手]

 

前回クローズアップした桑原樹(常葉菊川高)とともに押さえておきたい内野手がこの西山天翔(熊本工高)である。体格に恵まれ、センスあふれる内野手。今後、遊撃を含めた複数を守ることができるようになれば、自身の可能性がさらに広がるはずだ。春以降の伸び率に注目したい。

守備力アップにより高校生トップ評価に


 古くは赤バットがトレードマークだった「打撃の神様」川上哲治、そのほかでも伊東勤(現千葉ロッテ監督)、緒方耕一(元巨人)、前田智徳(元広島)、荒木雅博(現中日)などハイレベルな野手を輩出し続けてきた熊本工高。近年ではスピードのある藤村大介(現巨人)の名が上げられるだろう。そんな伝統校でまた一人、有望な野手が育ちつつある。大型内野手の西山天翔だ。

 打撃フォーム(8.5点)は軸足によくタメができ、トップの位置も良い。そして力強いスイングができている。ただ、外角球に対してはやや迎えにいく傾向があり、手打ちになってしまう。ポイントまで引きつけ、三遊間へ強くたたけるようにしたい。そういった修正点はあるものの、軸がしっかりしておりスイング自体に大きな問題点は見られない。長打を欲するあまりスイングがややアッパー気味になる傾向があるが、このあたりも微調整で済むはずだ。ベルトラインを地面と平行にすることを心がければ、さらに遠くへ飛ばせるようになるだろう。

 選球眼(8.0点)は先にも述べた外角球への甘さを克服したい。また・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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