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Vol.21 中村奨吾[早大・内野手]

 

全国各地で大学野球春季リーグ戦がスタートした。その中から真っ先に取り上げたいのがこの中村奨吾(早大)である。
チームの主将となり、自らのプレーにさらなる精度の高さが求められるはず。攻守走すべてにおいてレベルが高く、1位候補の12人に入ってくるのは確実だ。


 大きな欠点もなく、バランスのとれた好選手。プロでポジションをつかめば10年は任せられる存在だ。早大出身選手では、仁志敏久(元巨人ほか)と田中浩康(ヤクルト)をミックスしたような選手と言えばイメージしやすいだろうか。

 その打撃フォーム(9.0点)は、軸足にタメを作り自然体で待てている。内角、外角いずれの球に対してもバットの出が良く、インパクトで球が強くたたけている。コースに逆らわず広角に打てる中距離ヒッターと分類できるだろう。

 ただ、トップの位置がやや浅いのが気になる。また、変化球を迎えに(当てに)いかないよう注意したい。ボールを自分のミートポイントまで引きつけて打つこと。自己犠牲もできるタイプでもあり、プロでも速い球に慣れれば十分にやっていける能力がある。上のレベルの投手と対戦していけば、それに応じて自身のレベルも向上するだろう。



 両コーナー、低めの選球眼(9.0点)もある。速球でも目が慣れれば的確な判断ができるはず。この能力があれば・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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