創部16年目にして手にした苫小牧駒大の北海道学生リーグ初優勝は、5勝を挙げたエース・吉岡慎平の力によるところが大きかった。
そして初めて踏んだ全国の大舞台。修正すべき点は多々あるものの、成長の途上にある未完の大型右腕は、磨けば光る好素材である。 秋のリーグ戦まで追いかけるべきドラフト候補であることは間違いない。平均的数字が多いのは、高いレベルで僅差のゲームを勝ち抜くというキャリアが欠けているため。つまり、もう一つ上のものを見せていないということである。
三塁側のプレートを踏み、左足の引き上げもよく、本塁方向に真っすぐ出せている。クセのない投球フォーム(8.0点)はいいが、どこか抜きん出たものは見られない。
ストレート(8.5点)は全日本大学選手権大会1回戦では、スカウトのスピードガンではあるが151キロを出して注目を集めた。ただ、この試合では相手の打球が右ヒジに直撃するアクシデントがあった。2本塁打を浴びたのはその影響があったからだろう。それでも、この投手の武器は速球である。ストレートの角度は感じられたものの、その伸びはまだ足りない。タメをつくり、間ができてくればそれも出てきそうだ。
変化球(8.0点)では、まだ確実にストライクを取れる球種が見当たらない。ただ・・・
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