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Vol.37 加藤貴之[新日鐵住金かずさマジック・投手]

 

昨年の都市対抗で13年ぶりのベスト4、日本選手権では初優勝を遂げた新日鐵住金かずさマジック。その原動力となったのが主戦の岡本健(現福岡ソフトバンク)と、この加藤貴之だった。社会人入りした当初は内野手登録。そして投手に再転向すると一気に頭角を現した。今ドラフト注目のサウスポーだ。

 今年の都市対抗では2回戦(対永和商事ウイング)に先発し、7回を4安打無失点に抑えて勝利に貢献した。だが続く3回戦(対東京ガス)では2点リードの8回裏から登板するも、2四球が失点につながり同点とされ、続く9回にサヨナラ負け。良い面、悪い面が出た大会だった。

 投球フォーム(9.0点)は右足の引き上げが良く、リーチの長さを生かしたスリークオーターが固まりつつあるといった段階といえる。ただ、軸足である左足に体重がしっかり乗るときとそうでないときのバラつきがあり、長い腕を有効に使い切れているわけではない。軸足の安定が目下の課題だろう。



 ストレート(8.5点)の最速は144キロと特筆すべきものではないが・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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