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Vol.29 北村祥治[亜大・内野手]
器用さは大学の先輩・井端を彷彿

 

決して派手さはないが、チームに欠かせない存在だ。二塁、遊撃とこなし、侍ジャパンでは捕手としてもスタンバイする。こうしたユーティリティーぶりは亜大の先輩である井端弘和(現巨人)を彷彿とさせる。



 競争の激しい亜大で1年春からレギュラーとして安定した成績を残してきた。本職の二塁に加え遊撃も守れるなど、貴重なユーティリティープレーヤーだ。亜大のOB・井端弘和(巨人)のようなセンスを持ち、各球団のスカウトはドラフト直前まで熱心に視察するのではないか。

 打撃フォーム(8.0)は変なクセがなく、広角に打ち分けることができる。チームでは二番打者に定着し、進塁打が求められる場面では確実に右方向へゴロを打てる技術がある。欲を言えば、軸足に弱さを感じる点の改善をしてもらいたい。もっと右足に体重を乗せていけば、回転を使って内角球をさばけるようになる。入学時には長打力もある選手だなと感じていたが、年々、フォームが小さくなってきたところも気がかりだ。

 経験が豊富なだけに選球眼(8.0)は磨かれている。状況に応じてじっくり球を選んだり、際どいコースをファウルにできる。ただ、走者がいない場面ではもっと積極的に振っていい。点差が離れた終盤にはボール球に手を出すシーンも見られたので、集中力を維持することも必要だ。

 内野守備(8.5)のレベルは高い。二塁はもちろん、今春のリーグ戦では遊撃も無難にこなした。大学日本代表の合宿では・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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