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Vol.31 柴田竜拓[国学院大・内野手]
守備は即戦力のプロレベル

 

遊撃における守備力では「大学No.1」と誰もが認める。正確性とスピードは、プロレベルでも十分に対応可能だ。課題であった打撃も今春を通じて明らかな進化を遂げており、職人気質漂うスタイルを武器に、プロの需要も高まっていくはずだ。

 小柄ながら野球センスは抜群な選手。2年連続で大学日本代表入りを果たすなど、高いレベルの野球を経験しながら順調に成長している。特に目を引くのが遊撃の守備。守りだけを見れば、現時点でもプロの一軍でも十分やっていけるレベルだろう。

 打撃フォーム(7.5)では良いときと悪いときの差がはっきり出る。きちんと軸足の左足に体重が乗って打てているときには強い打球が出るが、手打ちになるシーンも見られた。今春のリーグ戦では中盤以降は打撃が安定してきた。内角球に対して右翼線を破る二塁打を打つなど、引っ張る力もついてきた。今後の課題としては、外角球に対して三遊間にゴロを転がす技術を習得したい。足を生かすためにセーフティーバントも練習した方がいい。



 選球眼(7.5)はまだまだ改善が必要。東都大学リーグで50試合以上の経験を積んでいるが、両サイドの見極めは甘い部分がある。出塁率を上げるためにも、四球を奪えるようになる必要がある。

 今秋のドラフト候補では社会人を含めても内野守備(9.5)はナンバーワン。左右の動き、グラブさばき、打球への入り方。どれをとっても高いレベル。プロでも通用する。足の運びが軽快で、捕球体勢が安定するからスローイングも良い。東海大から社会人・JR東日本を経てプロ入りした広島の田中のように・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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