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Vol.06 吉川尚輝[中京学院大・内野手] 守備力はすでに一軍レベル

 

吉川尚輝は身のこなしが軽やかな遊撃手だ。同大学野球部のOBと言えば広島菊池涼介の名前がまず挙がってくるが、先輩同様、ディフェンスで入っていける好選手である。2016年は全国舞台でのその力を見せつけたいところだ。



 高校時代から試合経験を多く積んできた内野手。守備だけを見れば今年のドラフトでDeNAから指名された国学院大・柴田竜拓のようなセンスの良さを感じる。来年のドラフト候補の中でもトップクラスの守備力を持っているだけに、冬を越えてどこまで成長するか楽しみな素材だ。各球団のスカウト陣は1年間、チェックを続けていくことだろう。

 一番の課題は打撃フォーム(7.0)。オープンスタンスで構え、右足を思い切りよく上げてタイミングを取っているが、トップの位置が固まっていないことや、軸足となる左足に体重をしっかり乗せていない点など、改善すべきポイントは多い。足が速いだけに三遊間方向へゴロを転がす、いわゆる「走り打ち」気味になるケースが目立つ。しっかり左足一本で立ってからスイングをするようにしてほしい。

 突っ込みながら打つことから、選球眼(7.0)も甘い。もっと引きつけて球を見られるようにしないと、プロでは苦労する。ミートポイントを見直し、自分のストライクゾーンを把握することを練習から意識してもらいたい。追い込まれた後の低めのボールゾーンへの変化球などでは、バットが止まるように取り組んでほしい。

 一方で、内野守備(9.0)は文句なし・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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