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Vol.12 高山優希[大阪桐蔭高・投手] センバツ注目度No.1の怪物左腕

 

1月29日の選抜選考委員会を経て、2年連続8回目の出場を決めた大阪桐蔭高。昨秋の近畿王者をけん引するのは150キロ左腕・高山優希だ。神宮大会準決勝(対高松商高)で自己最速を一気に5キロ更新して“大台”に乗せた。2016年センバツにおける「プロ注目度No.1」の怪物サウスポーである。



 昨年11月の明治神宮大会で、自己最速を大きく更新する150キロを計測した大型左腕。同じ大阪の履正社高・寺島成輝とともに、ドラフト上位候補に挙がる素材だ。左投手でこれだけのスピードボールを投げられることは魅力。今春のセンバツではどんな投球を見せてくれるのか、楽しみにしたい。結果次第では、各球団の評価はさらに上がるだろう。

 投球フォーム(8.5)はバランスがいい。右足の引き上げ、腕の振りは素晴らしいものがある。ただし、全体的にスピードにこだわるあまり、投げ終わりの形が崩れることもあった。また、帽子が飛んでしまうのは頭がぶれている証拠。きっちり右足で立てるように心掛けてもらいたい。力み過ぎるのは良くない。

 球威が十分のストレート(8.5)には力がある。140キロ台の球をコンスタントに放れるのは、高校生としては高いレベルだ。今後は球の質を高めることを意識してほしい。球速よりも伸びであったり、キレを出すことで、打者にとっては嫌な軌道になる。

 変化球(8.0)は落差の大きなカーブと・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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