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Vol.25 佐藤拓也[立大・外野手] 優れたミート力で勝負

 

佐藤拓也は最高のリードオフマンである。1年春から出場機会に恵まれ、東京六大学の現役最多安打を記録。目標として通算100安打も視野に入れている。国際舞台でも経験豊富で、小柄ながらも貴重な戦力となりそうである。


 浦和学院高時代にはエースとして甲子園で活躍しながら、打撃面でも目立つ選手だった。立大に進学後は打者に専念し、1年時から東京六大学野球の舞台、神宮で数多くの経験を積んできた。大きな故障もなく順調に成長しており、プロのスカウト陣の評価は上がっているのではないか。小柄な体でもパンチ力を兼ね備えている。「左打ちの外野手」は各球団、多くの選手を抱えているが、即戦力として今後もチェックを続けていくチームはあるだろう。

 打撃フォーム(8.0)はトップを作って、レベルスイングができる。上半身、下半身を揺らしながらタイミングをはかるが、差し込まれる場面も見られるので、同じ間合いで投手に向かっていくことが必要だ。内角には、腰の回転で対応できている。また、広角に打ち分けることができるので、ヒットゾーンを広く持っている。課題を挙げれば、もう少し軸足である左足の力をうまく使えるようになるといい。左ヒザの使い方がまだ弱い。インパクト時に下半身のパワーをぶつけるイメージで練習してもらいたい。選球眼(8.0)はまずまず。今はチームでは一番を打つことが多いが、どちらかと言えば、振りながらタイミングを合わせていくタイプ。ただし、チャンスでは・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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