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Vol.29 佐野恵太(明大・内野手) 3季ぶりVに貢献した四番打者

 

優勝をかけた立大1回戦で本塁ヘッドスライディングの際に左肩を痛め、以降2試合を欠場した。四番抜きで厳しい戦いを強いられたが、明大は3季ぶりの優勝。V奪回を実現したのも主砲・佐野恵太のバットが大きかった。


 広島・広陵高時代には甲子園出場はなかったが、強肩強打の捕手としてチームをけん引した。明大では2年時から東京六大学リーグ戦に出場し、昨秋から主軸(一塁手)として、レギュラーに定着した。今シーズンは3本塁打12打点をマークするなど、長打力が一番の魅力。最終週の立大1回戦で故障したことが気がかりだが、秋まで各球団のスカウト陣は動向を追うことになる素材だろう。

 打撃フォーム(8.5)は軸足となる左足にタメをつくることができて、クセのないきれいな打ち方をしている。バットの出方もいいし、インパクト時にパワーをうまく伝えられている。昨年に比べて体が突っ込まなくなり、下半身をしっかり使えているので、広角に打ち分ける技術も身についてきた。左の大砲として、大きく成長する可能性を秘めていると感じる。

 選球眼(8.0)は前に出されなくなったので、見極めができるようになった。今後は・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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