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Vol.30 佐々木千隼(桜美林大・投手) 「都立の星」からドラフト候補へ

 

佐々木千隼は今春の首都大学リーグで最も名を上げた男と言っていい。悲願の初優勝こそ逃したが、東海大、日体大、筑波大らの強豪校に対して真っ向勝負を展開した佐々木千隼。その快投が認められベストナインを受賞し、大学日本代表候補にも入り、さらなる飛躍に期待だ。


 高校時代は都立校のエースとして強豪校を撃破するなど、ポテンシャルの高さは目立っていた投手。桜美林大では年々、球威がアップしており(最速151キロ)、ドラフト候補として各球団がリストアップしているだろう。元プロの野村弘樹コーチ(元横浜)から指導を受けていることもあり、この春も成長した姿を見せた。秋のシーズンまで動向を追いたい投手で、内容次第では上位候補に入ってくる可能性を秘めている。

 投球フォーム(8.0)はスリークオーターで右腕を柔らかく使えている。軸足となる右足にしっかりタメを作り、体重移動も悪くない。昨年よりも腕の位置が少し下がったように思えるが、一番腕を振れる角度なのだろう。フィニッシュの形も守備に備えられている。課題を挙げれば、トップを作る間がもう少し欲しい。投げ急いで球が上ずることがあったので、重心を低く、下半身の粘りを使えるようになるといい。

 ストレート(8.0)は150キロ前後と、球速は大学生でトップクラスの球威がある。先に述べたが、投げ急ぐシーンがあるので、その際は・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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