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Vol.39 牛島将太(明大・捕手) ピンチでの落ち着いたリードと打席での強気な振り

 

レギュラー奪取1シーズン目にしてチームの優勝に貢献し、ベストナイン受賞。さらには侍ジャパン大学代表にも名を連ね、貴重な経験を積んだ牛島将太。バットでも長打力があり、「打てる捕手」として期待がふくらむ。


 門司学園高時代には甲子園出場はなく、全国的には無名な存在だった。明大に進学後も1学年上に坂本誠志郎(現阪神)がいたために、3年間はほとんど、東京六大学リーグ戦でマスクをかぶる機会はなかった。今春にレギュラーとして出場すると、リーグ最多の5本塁打をマークし、チームの優勝に貢献。エースの柳裕也(4年・横浜高)をはじめ投手陣を懸命に引っ張り、ベストナインを獲得。侍ジャパン大学代表入りし、日米大学野球でも日本の優勝に貢献した。経験値はまだ足りない捕手だが、秋も春同様に結果を残せば、今秋ドラフト指名の可能性も十分ある素材だと思う。

 打撃フォーム(7.5)は、ややアッパー気味なスイングをするが、スイング自体はきれいな形で振れている。とらえたときの打球の速さ、飛距離は素晴らしいものがある。パンチ力のある捕手は各球団ともに補強ポイントだと思うので、打力はもっと伸ばしてほしい。軸足の右足にタメが少ないので、体重をしっかり乗せてから体重移動をするイメージで練習から取り組んでもらいたい。

 選球眼(7.5)は、両サイドの見極めが甘い。特に追い込まれた後にはボール球に手を出すシーンが目立つ。迎えに行かずに、自分のストライクゾーンを把握することが大事になってくる。

 昨年までは試合経験が少なかったが・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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