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Vol.47 田中和基(立大・外野手) 左右打席で本塁打が打てる攻撃的スイッチヒッター

 

今春のリーグ戦でネット裏のスカウトを驚かせた田中和基。リーグ戦に登場した2年秋以降、左打席に専念していたが、プロを見据え、今春から右打席にも挑戦。高校以来のスイッチヒッターも、両打席で本塁打を放ち、身体能力の高さも注目されているのが田中和基だ。


 福岡の私学進学校・西南学院高時代には甲子園出場もなく無名の選手だったが、立大に進学して才能が開花した。2年秋に東京六大学リーグ戦で神宮デビューを飾ると、安定した成績を残し、ネット裏のスカウト陣の目に留まるようになった。4年春には左打席だけでなく、右打席にも立ち、両打席で本塁打を放った。貴重なスイッチヒッターとして、最後までマークを続ける球団も増えているのではないか。右打席での実戦不足は否めないが、高校までは両打席で打っていたので、感覚を取り戻すことはできるだろう。

 打撃フォーム(8.0=左、7.5=右)はやはり左の方が点は高くなる。バットの出方がスムーズだし、センター中心に打ち返せているのでアベレージを残せる。ミート中心だが、甘く入ったら長打もある。右ではまだトップが浅い形だが、パンチ力がある。とらえたときは長打を打てる。いまはどこのチームも左投手をそろえる時代なので、右打席にも立てればそれだけ出場機会は増える。

 選球眼(8.0=左、7.5=右)も左の方がいい。課題は・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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