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Vol.12 安田尚憲(履正社高・内野手) 将来有望なスラッガーT-岡田に共通する柔軟性あり

 

1月27日の選抜選考委員会で出場32校が出そろった。「東の大砲」が早実・清宮幸太郎なら、安田尚憲は「西の大砲」。打の双璧だ。昨秋までに高校通算45本塁打。左のスラッガーは昨夏に続く甲子園で大暴れする。


 履正社高では1年秋から三塁のレギュラーとなり、2年春からは堂々と四番に座る。甲子園でも非凡な打撃センスを披露し、昨秋の明治神宮大会では決勝で豪快な一発。チームを優勝に導いた。今年のドラフト候補では早実・清宮幸太郎に注目が集まっているが、12球団のスカウト陣の中では「西の大砲」への人気は、高くなっているだろう。2年秋の終了時点で高校通算45本塁打。一冬を越え、センバツでどんなプレーを見せてくれるか楽しみだ。

 打撃フォーム(9.5)はオープンスタンスで構え、リラックスした状態で投球に備えることができている。右足はすり足気味にタイミングを取り、しっかりバックスイングを取ってトップを作ってから体重移動が始まる。打球をスタンドに運ぶアーチスト特有の角度を持っており、とらえるポイントも申し分ない。インパクトの瞬間に下半身の力がもう少し使えるようになると、飛距離はさらに伸びる。

 目線がブレずに打ちにいけるので選球眼(9.0)はいい。ただ、長身な分、今後は・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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