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Vol.24 齊藤大将(明大・投手) ピンチでも動じない強心臓でクロスファイアが最大の武器

 

昨年のドラフトでは柳裕也(中日)、星知弥(ヤクルト)の両右腕が指名を受け、15年は上原健太(日本ハム)、14年は山崎福也(オリックス)と近年の明大は投手育成に長けていると言っていい。17年は先発、抑えに対応できる左腕・齊藤大将に注目が集まっている。


 中学時代から大舞台での経験を積んできた左腕。桐蔭学園高時代には2年夏の神奈川大会決勝で桐光学園高・松井裕樹(現楽天)と投げ合った。明大では1年時からリーグ戦に登板し、中継ぎとしてチームの優勝に貢献した。大きな故障がなく、順調にステップアップしてきただけに、各球団のスカウトは高い評価をしているのではないか。最終学年となった今年、先発として長いイニングを投げられるようになれば、人気が出てくる素材だろう。

 投球フォーム(8.5)はややヒジが低いスリークオーターで投じる。高校時代から大きく変わった点はなく、最も強く腕を振れる位置から投げられている。左ヒジの使い方は柔らかく、リリース時に指先に力が伝わっている。プレートの一塁側を踏み、打者からは球の出所が見えにくい形になっている。

 最速146キロのストレート(8.0)は球威十分。左投手特有のクロスファイアの角度もあって、右打者の内角に決まる球がいい。球速だけがすべてではないので、今後は打者の手元で・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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