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Vol.26 高橋礼(専大・投手) プロでも数少ないタイプ。187センチの長身サブマリン

 

身体能力が高くなければ、アンダーハンドで投げることはできない。持って生まれた柔軟性とヒジの使い方は、天性のものにほかならない。大学2年時の輝きを取り戻せば、高橋礼はプロでも大きな戦力になってくることだろう。


 専大松戸高時代は甲子園出場経験こそないが、千葉県内でも屈指の好投手だった。専大では1年秋からリーグ戦に登板し、2年時には日本代表入りも果たした。187センチの長身を柔らかく使うアンダースローは、現在のプロでも数少ないタイプ。各球団のスカウト陣は、今後もチェックを続けていくことになるだろう。

 投球フォーム(8.0)は2年時の形が最も良かったように思える。昨秋、今春のリーグ戦では軸足となる右足に体重が乗り切っていない。腕の振りが良く、右ヒジの使い方もうまいので、もう一度、下半身主導のフォームを模索してもらいたい。下半身で粘れるようになると、球持ちが良くなり、打者にはより打ちにくい投げ方になる。

 下手投げながら、ストレート(8.0)には球威がある。アンダースローで130キロ台のスピードは、打者からすれば体感速度は10キロほど速く感じると思う。キレのいい球が増えるように、いいフォームで投げ込んでほしい。

 変化球(7.5)はカーブ、スライダー、シンカーを操る。ただし、曲げようと意識し過ぎてしまうと・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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