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Vol.28 鍬原拓也(中大・投手) 体全体に馬力があり先発、ロング救援も対応可能

 

鍬原拓也は、神宮で一つひとつ、ステップを踏んできた印象がある。中大では救援としてリーグ戦登板を重ね、先発を任された昨秋以降は、長いイニングでも実績を残してきた。最速152キロとストレートは威力十分であり、上のレベルでも重宝されるはずだ。


 北陸高(福井)では甲子園出場経験はないが、県内屈指の本格派右腕として、スカウトの間では注目される素材だった。中大では1年春から東都大学リーグ戦で登板するなど、着実に力をつけてきた。最終学年となった今春リーグ戦の開幕戦、日大戦では自身初の完封勝利をマーク。どっしりとした体格から球質の重い球が持ち味。秋までチェックしていきたい投手だ。

 投球フォーム(8.5)はオーソドックスな投げ方。ノーワインドアップから左足を自然に引き上げ、下半身主導の形になっている。昨秋までは上体の力に頼っている感じが見られたが、この春はバランスが良くなっている。力まなくなったのも成長した点だろう。

 最速152キロを誇るストレート(9.0)は球威十分だ。常時140キロ台中盤を計測するなど、大学生としては高いレベル。角度もあって打者からすれば打ちにくい軌道と言える。

 変化球(9.0)はスライダーやシンカー気味に落ちる球の精度が上がってきた。真っすぐが安定してきたこともあって・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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