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逸材発掘!ドラフト候補リサーチ2014

田嶋大樹[佐野日大高・投手] 闘志を内に秘めるセンバツ注目度No.1左腕

 

第86回選抜高校野球大会(3月21日から12日間、阪神甲子園球場)の出場32校が決まる選考委員会は、1月24日に大阪市内で開かれる。
昨秋の関東大会4強で選出が有力視される佐野日大高には、145キロ左腕がいる。中学時代にはジャパンのユニフォームに袖を通した大物は、今春のセンバツでスターの座へ駆け上がる。

取材・文=岡本朋祐
写真=平山耕一



甲子園を引き寄せた気迫の130球

 両翼95メートル、中堅125メートルある専用球場の周りには、落ち葉一つない。1日4回の「分担掃除」が佐野日大高の日課だ。グラウンドに隣接する朝の寮に始まり、授業終了後は学校、そして練習前後には室内を含めた球場周辺のゴミを拾う。最も率先して動いていたのがエース・田嶋大樹だった。麦倉洋一(元阪神)、会田有志(元巨人)、澤村拓一(現巨人)、西宮悠介(現楽天)らをプロへ輩出した就任40年の松本弘司監督は言う。「普段から大人しい子で、チームの中でも決して目立つ存在ではない。ただ、本番には強い選手。すごいレベルなんだとあらためて感じました」

 ベテラン指揮官に舌を巻かせたのが昨秋の関東大会だ。田嶋は優勝した県大会4試合、28回1/3を無失点で、今春のセンバツ出場がかかる関東大会へコマを進めた。東海大甲府高(山梨)との1回戦では1失点完投(3対1)。続く準々決勝では春夏を通じ甲子園優勝5度の名門・横浜高(神奈川)に競り勝ち(5対3)、センバツ当確ライン(関東・東京の一般選考枠は6)の4強進出を決めた。

 だが、安心はできない。準決勝の試合内容によっては、選考に響く可能性もある。桐生第一高(群馬)との準決勝で、佐野日大高は“まさかの展開”に直面する・・・

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