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Vol.29 佐藤雄偉知[東海大相模・投手]
原貢氏の教えを胸に頂点目指す右腕

 

完投能力を備えた先発投手が4人もそろい、『投手王国』と呼ばれている今年の東海大相模高。そのうちの1人が長身を生かした直球を武器とする右腕・佐藤雄偉知だ。最後の夏は、今年5月29日に亡くなった元監督・原貢氏の時代からの伝統を胸に、その原氏が導いた1970年以来となる全国制覇を目指す。
取材・文=佐野知香 写真=佐々木譲



191センチの長身を生かした真っすぐが最大の武器

 強豪校ひしめく神奈川で、今夏の優勝候補の一角として挙げられている東海大相模高。その原動力は4人の投手だ。佐藤雄偉知、青島凌也の3年生右腕に、2年生の右腕・吉田凌と左腕・小笠原慎之介。全員が最速140キロを超えるパワーと、先発完投を期待できる高い能力を有しており、まさに“投手王国”と呼べる陣容をそろえているのだ。

 中でも最速148キロをマークする佐藤は日米の複数スカウトから注目を集める存在だ。地元・相模原市出身で、中学生のころから練習を見学しタテジマにあこがれを募らせてきた。佐藤が中学3年の2011年にはチームがセンバツ優勝を果たしており、もはや進学先は東海大相模高以外の選択肢などないも等しかった。

 あこがれの東海大相模高では1年春からベンチ入りし、同夏県大会の初戦・横須賀総合戦で9回から2番手で登板し、1回2奪三振無失点で公式戦デビューを果たしている。その後、右ヒジ痛で戦線離脱するが、2年夏の県大会から復帰。背番号は20だったが、初戦の慶應湘南戦で先発し、7回3安打11奪三振と好投。県大会は計4試合21イニングを投げ2失点と結果を残し、以降は主戦として活躍するようになった。

 最大の武器は・・・

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