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Vol.34 小竹一樹[日本橋学館大・内野手]
「和製AJ」の可能性

 

千葉県大学リーグにまさしく「ドラフト隠し玉」がいる。180センチ110キロの大砲だ。飛距離とパワーなら誰にも負けない潜在能力。かつて夏の甲子園で活躍した熱血指導者の下で技術を伸ばしている。ラストシーズンの今秋は一部昇格を手土産に卒業する。
取材・文=楊順行 写真=中島奈津子

▲見るからに、威圧感を感じる。大学で急成長を遂げており今後「和製大砲」として注目を浴びるはずだ



2位躍進の今春は、16試合で6本塁打と爆発


 だれかに似ている。

アンドリュー・ジョーンズ、とよく言われます。ユニフォームも楽天にそっくりなので……」

 たくましい上半身、目の覚めるようなスイングスピード、ケタ外れの飛距離。なるほど、「AJ」か。あるいは高いトップの位置からゆったり構え、最後は右手を離してフォローを大きく振り抜くキューバ風のスタイルは、グリエル(DeNA)がだぶる。

 2002年、千葉県大学野球連盟に加盟した日本橋学館大。なかなか三部から昇格できずにいたが、小竹一樹の入学がきっかけだったように急上昇中だ。12年は春秋を連覇し、小竹がDH賞を獲得した秋、二部昇格を決めた。13年は春秋ともに5位も、この春は優勝した千葉工大と勝ち点で並んでの2位と、一部昇格も見えてきている。その春季リーグ、16試合で6ホーマーと爆発した小竹は、再びDH賞に輝いた。

「こうやれば打てる、というのがつかめた気がします。飛距離だけは、誰にも負けないと自慢できる」

 そう、とにかく飛距離はべらぼうだ。柏市にある大学は専用グラウンドを持たないため・・・

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