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逸材発掘!ドラフト候補リサーチ2015

鈴木光[東北福祉大・外野手] 陸上部顔負けのスピードスター

 

仙台六大学リーグに所属する東北福祉大には毎年、プロ注目の好選手が出てくる。2015年は足で魅了できる外野手だ。福島屈指の進学校から名門で力を磨いた3年間。168センチと小兵ながらも攻守のスピードはスカウトの間で「赤星二世」との評判だ。

勉学を極めるよりプロを目指した理由


「異色」と言われる存在になるかもしれない。数々のプロを輩出してきた仙台六大学リーグの盟主で、優勝65度を誇る東北福祉大。その名門で今年の顔となるのが、168センチの小兵外野手・鈴木光だ。昨年秋のリーグ戦では30打数12安打の打率.400、打点はチームトップの10打点を記録し、MVPに加え2度目のベストナインを獲得している。

 持ち味は、何と言っても50メートル走5秒7の脚力だ。2年秋にレギュラーとなってから、昨秋まで3季連続の盗塁王。軽やかながら回転の速い足の運びで、左前への打球ながら二塁に到達したこともある。昨年まで主に務めた右翼でも、広範囲の守備を見せる。実は福島・高田中では軟式野球部に所属しながら陸上にも取り組み、中体連の全国大会で100メートル走に出場、11秒0の記録で4位入賞を果たしていた。それ以降は「計ったことがない」というから、10秒台は間違いない走力の持ち主。「陸上は中学まで、と決めていました」と、トラックに未練はなかった。

中学時代は陸上100メートルで全国大会4位。恐らく10秒台で走れるという脚力は、大きな武器となるはずだ(p)URP



 高校は、藩校の流れを汲む地元福島の伝統校、会津高へと進んだ。1年冬からその走力を生かすため左打者に転向したが、全国レベルの野球に触れることはなかった。県内でも屈指の進学校で、高校野球が終わると「教員免許を取得したくて」と東京六大学で野球をしながら勉学にも励もう、とも考えた。だが・・・

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逸材発掘!ドラフト候補リサーチ

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プロを目指す逸材を発掘し、その横顔とプレースタイルを紹介する読み物。

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