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Vol.13 神里和毅[中大・外野手]
元甲子園球児の父へプロになって恩返しを

 

ポテンシャルは誰もが認める。ところが、その能力をそのままグラウンドで発揮できるほど、野球は甘くない。3年間苦しんだ分、引き出しの多さが武器。大学球界屈指のイケメンとしても注目を集め、プレーの魅力と相まって人気選手となるはずだ。
取材・文=大平明、写真=中嶋奈津子

キャプテンになって味わう日々の充実感


身体能力の高さは誰もが認めるところで、打撃も走塁も、もっと上のレベルを目指せる能力を秘めている。今はまだ持て余し気味のポテンシャルを早く開花させたいところ



 攻守走の三拍子がそろった外野手として高い評価を受けている神里和毅。50メートルのベストタイムは、5秒9。高校時代には、沖縄県野球部対抗競技大会の100メートル走で1位にもなったほどで、今シーズンは10盗塁という目標を掲げている。

「瞬足の選手が多い東都でも、足の速さなら誰にも引けを取らないと思っています。でも、これまでは脚力を生かし切れていなかったので、積極的な走塁を心掛けて、内野安打も増やしていきたいです」

 また、外野手としての守備範囲は広く、遠投105メートルの強肩も武器だ。

「肩には自信があるので、低くて速い送球で相手の進塁を防いで、補殺数も増やせたらいいですね」

 そして、4年生になる神里は人生で初めての主将を務めている。

「昨年までは調子が悪いと声も出なかったんですけど、自分から積極的に声を出すようになりました。まだ主将になって数カ月しか経っていませんが、大学に入ってからの3年間より今の方が練習後の充実感もあるので、『やるからには、とことんやろう』と思っています」

 神里に主将としての自覚が生まれてきた現実に、中大・秋田秀幸監督(元中日)も目を細める。

「主将になるまでは、練習中、どこにいるのか分からないくらいでしたが、やっと『自分が引っ張らなきゃいけない』という気持ちが芽生えてきた。もともと、足と肩は悪くないですから、打撃が良くなっていけばプロへの道も開けるでしょう」

勝負のシーズンへ向けレベルスイングに修正


 大学に入ってからの神里の打撃成績を見てみると、非常に・・・

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