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北山亘基(京都成章高・投手) 「プロ」を意識した2つのきっかけ

 

京都成章高の夏の甲子園出場は、決勝で横浜高・松坂大輔(現ソフトバンク)にノーヒットノーランを喫した1998年以来遠ざかる。19年ぶりの復活へ、カギを握るエースに、本領発揮の予感が漂う。
取材・文・写真=沢井史

メジャー通算51勝を挙げた同校OB・大家より能力は「上」と、松井監督は北山のポテンシャルに太鼓判を押している


昨秋の8強進出校相手にノーヒットノーラン


「(OBの)大家友和よりは上。身体能力も負けていないですね」

 京都成章高・松井常夫監督は北山亘基についてこう評する。大家と言えば、1994年ドラフト3位で横浜(現DeNA)に入団し、レッドソックスやエクスポズなど6球団でプレーし、メジャー通算51勝を挙げ、今年6月に現役引退を表明したばかりだ。その大家より上だと言うのだ。北山の最速は142キロ。成長過程にある右腕への注目は今春、一気に高まった。そのきっかけが、今春の京都一次戦の洛星高との初戦。16個の三振を奪い、無安打無得点を達成した試合だ。相手は昨秋の府大会8強。好打者をそろえる打線を封じ込んだエースのマウンドを、指揮官はこう振り返る。

「春の公式戦ということで、ある意味では、『怖いもの知らず』で投げられていたし、躍動感のあるピッチングだったと思います。持ち味であるストレートが走っていたし、コースというより、高低でしっかり勝負できていたことが結果につながったんでしょう」

 ただ、当の本人は・・・

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