名門・仙台育英高では3度の甲子園出場。プロ志望届提出も指名漏れにより、大学でもう一度、原点に戻って鍛え上げた。3年間の努力が実り、今夏は初の侍ジャパン入りを果たし、大きく飛躍している。 取材・文=大平明 基本からの反復練習が守備力アップの要因
北東北大学リーグで今春の時点で7季連続優勝を続けている富士大。これまでに
山川穂高や
外崎修汰、多和田真三郎(いずれも現西武)、さらに昨年は小野泰己(現阪神)など数多くのプロ選手を生み出しているが、今年の注目はキャッチャーの
小林遼だ。173センチと小柄だが、抜群運動神経を持つ。一番のセールスポイントは捕手ながら俊敏に動けるところだ。
「自分は身長が小さいので、体格の大きな選手に負けないように、動きの部分は重点的に練習してきました」
6月の大学選手権の福岡大との1回戦では、2点リードの7回に小飛球が一塁側ファウルグラウンドの斜め後方へ。この打球に素早く反応すると、そのまま体を伸ばして飛びつきダイレクトキャッチ。まさに面目躍如のワンシーンだった。
「フットワークの良さは自分の持ち味だと思っているので、こういうプレーを当たり前のようにこなしていきたいです」
また、「キャッチャーをするうえでピッチャーとのコンビネーションをとても大切にしている」そうで、「投手には気持ちよく投げてもらいたいので良い音を出して捕球するようにキャッチングも磨いてきました」。実は、富士大に入学して間もない1年時の夏から秋にかけて守備だけをひたすら練習していた時期があった・・・
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