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細川拓哉(明秀日立高・投手) 兄の背中を追う“昭和の大エース”

 

2つ年上の兄はプロ入り1年目から一軍で活躍したスラッガー。弟は投手として今春センバツのマウンドに立つはず。本格的な投手を始めてわずか1年半の「背番号1」は、成長次第では今秋のドラフト候補に挙がってくるだろう。
取材・文=滝川和臣、写真=佐藤博之、BBM

「目標に向かって亀のように歩いていく強さがある」と金沢監督が言うように、野球に取り組む姿勢はチームのお手本となる存在である


 昨秋、明秀日立高(茨城)が関東大会で快進撃を遂げた。1回戦で山梨学院高を下して(7対3)勢いに乗ると、健大高崎高(7対5)、慶應義塾高(7対4)と強豪校を次々と撃破。決勝では中央学院高に惜敗したが(5対6)、準優勝を果たし、今春のセンバツ出場を決定付けた。春夏通じて同校初の甲子園出場の原動力となったのが、右腕・細川拓哉だ。準決勝まで先発で3連投、決勝もリリーフでマウンドに上がり、計482球を投げるタフネスぶりでチームをけん引した。

 2つ年上の兄は同校OBであり、DeNAでプレーする細川成也(17年ドラフト5位)。入団1年目からズバ抜けた長打力を武器に日本シリーズの舞台も経験した兄と異なり、弟・拓哉は投手として非凡な才能を秘めている。光星学院高(青森、現八戸学院光星高)を8度の甲子園出場に導き、2012年から同校を率いる金沢成奉監督は、「兄はものすごいパワーでしたが、弟・拓哉は・・・

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