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臼井浩(東京ガス・投手) 目の前の一戦で腕を振り切る「小さな大エース」

 

3月11日、社会人野球の第73回JABA東京スポニチ大会が開幕。アマチュア野球の2018年シーズン幕開けを告げる大会であり、多くのファン、関係者が注目している。ドラフト解禁となる大卒2年目投手にとっても、勝負の1年が始まる。
取材・文=岡本朋祐

2017年の社会人野球表彰で最多勝利投手賞[6勝]を受賞。入社1年目でのタイトル獲得は徹底した自己管理のたまものである/写真=BBM


山岡泰輔の穴を埋める大車輪の活躍


 恵まれた環境が野球人・臼井浩を大きく変えた。中央学院大時代は4年間、一人暮らしだった。自炊をしていたが「好きなものばかり食べていた。ラーメンとか(苦笑)」と、栄養バランスまで考える余裕がなかったという。また、費用の問題もあり、サプリなどの補助食品を摂取することも難しかった。ふだんは授業優先のため、また「部員の数も多い」(臼井)との事情から大学4年間、練習量も決して豊富とは言えなかったという。

 それでも4年時の大学選手権では、不動のリリーバーとして投手陣を支えた。当時の千葉県大学野球連盟代表としても、過去最高成績の準優勝を遂げている。大学日本一にはあと一歩、届かなかったものの、臼井は4試合に登板して、19回2/3を投げ自責点2(防御率0.92)と、快進撃の立役者となった。

 リーグ戦通算21勝を挙げ昨春、中央学院大卒業後に入社したのは社会人の強豪・東京ガス。前年10月のドラフトで高卒3年目の山岡泰輔(瀬戸内高)がオリックス1位指名を受け、臼井はその穴を埋めるべく、1年目からの活躍が期待され・・・

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