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菅野秀哉(法大・投手) 一皮むけた150キロ右腕。名門復活の切り札

 

東京六大学春季リーグ戦は4月14日に開幕。昨秋3位の法大は開幕第2週(21日から予定)にシーズンが幕を開ける。早大の45度に次ぐ、44度の優勝を誇るが2012年秋以来、Vから遠ざかる。覇権奪回へ向け、菅野はフル回転するつもりだ。
取材・文=佐伯要、写真=大泉謙也

3年間、汗を流してきた法大グラウンド。12年秋以来、リーグ制覇から遠ざかり、この春は頂点をどん欲に狙っていく


 一つの敗戦が、投手をひと回り大きく成長させることがある。法大のエース右腕・菅野秀哉は昨秋の東大1回戦(10月7日)で先発したが、3回2失点で敗戦投手になった。チームは同2回戦も落として、東大に15年ぶりの勝ち点を献上(対法大は93年秋以来)している。

 その試合後、神宮球場のロッカールームで涙を流した。「自分はあまり泣かないんですけど、そのときは泣いてしまいました。ホントに悔しくて……」と、菅野は苦笑いで振り返る。

 神宮から合宿所に戻ると、青木久典監督に呼ばれた。だが、話の内容は・・・

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