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宜保翔(未来沖縄高・投手兼内野手) ポテンシャルを秘めた“二刀流”の可能性

 

学校法人KBC学園が運営する広域通信制高等学校が未来沖縄高である。今春は創部4年目にして激戦区・沖縄を制覇。4強に進出した九州大会を通じて、脚光を浴びているのが宜保の“二刀流”である。
取材・文・写真=仲本兼進

両親が国体選抜の経験を持つバレーボールプレーヤーで、兄は野球、妹もバレーボールというスポーツ一家で育った


自信を深めた真剣勝負の空気感


 那覇市の校舎からスクールバスで移動し約25分。沖縄本島最南端・糸満市にある市営グラウンドでKBC学園未来沖縄高(広域通信制高等学校)は連日、練習を行っている。黒土の上で集中力を高めながらトレーニングに励む35人の部員。その中にひときわ目立ち、注目を浴びている“二刀流”がいる。

 沖縄水産高との春の県大会準々決勝。四番として左打席に立つ背番号6・宜保翔は満塁の場面でインコースの速球を狙い撃ち。ライト方向に高々とあがったボールはスタンドを超え、防護ネットまで達する大飛球を飛ばし主砲としての貫録を見せた。その後、ホームランの余韻が残る右手に白球を握りしめ、本来守るショートからマウンドへと向かっていった。

「ショートからの返球にノビを感じたことと、140キロ台を出せるポテンシャルがもともとあったので、投手陣の枚数を増やすため、宜保にリリーフを命じたのが昨年12月です。大会が始まる直前に・・・

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