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米満凪(奈良学園大・内野手) 大学球界のスピードスター。控えから這い上がった苦労人

 

近畿学生リーグで4は年春までに、50盗塁以上をマーク。6月の全日本大学選手権では1試合4盗塁の大会タイ記録と、脚力が最大の武器だ。今夏は日の丸を背負ったが、実は高校時代は控え。国際舞台も経験する中で今後、野球人として生きていくための選択肢が広がっている。
取材・文・写真=沢井史

足を生かしたプレーを前面にアピールを続ける。足のスペシャリストとして活躍した元巨人・鈴木の走塁技術も参考に研究を重ねた/写真=沢井史/


豪打は仲間に任せて「裏方」に徹した3年間


 50メートル走5秒8で駆け抜ける俊足は、奈良学園大が加盟する近畿学生リーグだけでなく、全国からも一目置かれる存在となった。今夏は大学日本代表でプレー。高校卒業から4年後、日の丸を背負う米満凪の姿を、誰が想像しただろうか。

 敦賀気比高では1年秋からベンチ入りも2年春、3年夏の甲子園出場時はいずれも背番号は2ケタの控え選手だった。「16」を着けた3年夏、チームは準決勝で優勝した大阪桐蔭高に敗退。米満は盛岡大付高と3回戦で先発出場し、2盗塁を決めている。高校3年間は代走や守備固めで出場することが多く、決して目立った存在ではなかった。

 性格は、根っからの負けず嫌いである。「自分は体が小さいほう(170cm)なので、体の大きいヤツには負けたくないと、ずっと思い続けてきました」。ポテンシャルの高い選手が集まっていた高校時代。その中で、自分は何を磨けば生き残れるか考えた時・・・

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