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吉田大喜(日体大・投手) 一喜一憂しない先輩の背中を見て成長

 

昨年10月のドラフトで日体大から松本航(西武1位)、東妻勇輔(ロッテ2位)と2人の右腕が指名を受けた。令和元年も2人の注目投手を擁しているが、今回は高校時代、「公立の星」と騒がれた右腕の登場だ。
取材・文=佐伯要、写真=菅原淳

大冠高では3年夏にチームを府大会4強へ導き、「公立の星」として騒がれた。プロ志望届を提出したが、そこには理由があった


 150キロ右腕・吉田大喜はこの秋、自身2度目のドラフトを迎える。

 高校3年夏の大阪大会では最速146キロ右腕として、公立校では7年ぶりの4強へ導き「公立の星」として話題になった。「146キロと言っても、たった1球だけなので。『公立の星』も、強豪私学を倒して4強入りしたわけではなかったので、注目されているという意識はありませんでした」と、吉田は苦笑いする。

 高校3年時はプロ志望届を提出したが、ドラフトでは指名がなかった。

「自分に自信があったわけではなくて、力量を知るためにプロ志望届を出してみたという感じでした。指名漏れして、自分に実力がないと分かりました。大学の4年間で頑張って、もう一度プロを目指そうと気持ちを切り替えました」

速い球を投げるコツ


 日体大では1年秋にリーグ戦デビュー。7試合(26回)に登板して3勝1敗、防御率1.73という好成績を残した。しかし、2年春は4試合(5回1/3)で投げただけと、結果を残せなかった。

「秋こそは、絶対に」。そう思っていた矢先・・・

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