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浜屋将太(三菱日立パワーシステムズ・投手) クロスファイアで勝負する強気前面の148キロ左腕

 

高卒3年目の社会人選手はプロ解禁イヤーである。甲子園、東京ドームとステップを踏み、今夏も短いイニングでアピール。ドラフトへ向け「左腕補強」を目論んでいる球団には、最適な左腕と言える。
取材・文=大平明 写真=BBM

今夏の都市対抗は初戦敗退だったものの、左腕から投じる140キロ中盤の力強いストレートで、強烈な印象を残した


 7月の都市対抗で初めて東京ドームのマウンドに上がった。浜屋将太は樟南高(鹿児島)時代から、甲子園で白星を挙げるなど実績十分。三菱日立パワーシステムズ入社3年目の今季は体もひと回り大きくなり、投手としてもスケールアップした姿になって、全国舞台へ戻ってきた。

 浜屋に登板機会が巡ってきたのはトヨタ自動車との初戦(2回戦)。8回表にチームが逆転を許した直後のイニング途中からという厳しい場面だったが「悪い流れを断ち切れるように、思い切り腕を振って投げました」と、まずは三浦智聡(西濃運輸から補強、富士大)からスライダーでストライクを2つ奪うと最後は147キロの高めのストレートで空振り三振。続く、辰巳智大(慶大)もやはりスライダーで簡単に追い込むと、フルカウントまで粘られたものの6球目の外寄りの真っすぐでまたも空振り三振に仕留め、見事な火消しを見せた。9回表も快投は続き、一死から左打者の河合完治(法大)に対して内角を2球見せたあと、2ボール2ストライクから145キロのアウトローの真っすぐで見逃し三振。次打者は四球で歩かせたが、右打者の小河諒(中大)には3球目から圧巻の5球連続でクロスファイアの内角攻め。最後はインハイで空振りを奪い、5つのアウトのうち4つを三振で取ってみせた。

 チームはそのまま敗れてしまったが(4対6)、この都市対抗で準優勝を果たしたトヨタ自動車に対して、力でねじ伏せるピッチングを披露。「緊張していましたが、思っていた以上に自分の力が出せて自信になりました」と振り返り、大舞台で・・・

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