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中内亮太(東亜大・投手) 主将兼エースの自覚。最速151キロ誇る「鉄腕」

 

積み上げた投球イニングは283回1/3。中国地区大学リーグで「鉄腕」の名をほしいままにしてきた。ズシリと重い最速151キロ右腕の夢実現へ向けた思いに迫る。
取材・文・写真=寺下友徳

昨秋の明治神宮大会代表決定戦では1日2試合に先発登板。驚異的なスタミナには目を見張るものがある


「蔵本そっくりだね」

 4月4日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、厳戒態勢で行われた中国地区大学リーグ開幕戦。マスクを着用したあるNPBスカウトの視線の先には、東亜大の背番号10が躍動していた。中内亮太はスリークオーターから常時140キロ後半で、この日の最速は148キロ。多彩な変化球を披露し、一部初昇格となった広島文化学園大打線に格の違いを見せた。

 181センチ102キロ。巨体を存分に生かした独特の投球フォームは、最終学年の17年に急成長した蔵本治孝(岡山商大→ヤクルト、185センチ95キロ)に似ている。冒頭のプロ関係者の声を本人に伝えると「よく言われます」と、朗らかな笑顔を見せる。中内のリーグ実績は4年春の時点で、蔵本を大きく上回っている。

 1年春にリーグ登板を果たすと、2年春からは先発の軸に成長。3年となった昨年は絶対的エースとして君臨した。四国大学リーグ通算45試合、18勝14敗、防御率1.52。クローズアップされるのは、昨年に代表される「投球回」である。

 春は13試合中11試合に登板。67回2/3で5勝3敗、防御率1.46で2016年秋(2位)以来のAクラス(3位)に貢献した。圧巻だったのは・・・

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