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宇田川優希(仙台大・投手) 「本気」の秋を見据え希望を抱く152キロ右腕

 

延期により6月13日に開幕する予定だった仙台六大学リーグは中止となった。1970年のリーグ発足以来初である。152キロ右腕がアピールする場は消滅したが、焦るつもりはない。秋のリーグ戦の開催を信じて、じっくりと調整を続ける。
取材・文=高橋昌江、写真=田中慎一郎

本格的に投手となったのは高校1年の夏前だ。投手育成に定評があると聞いた仙台大で、潜在能力を伸ばしている


 2015年のドラフト会議で熊原健人(現楽天)がDeNAから2位指名され、仙台大初のプロ野球選手となった。2017年には馬場皐輔投手がドラフト1位で阪神から指名。昨年は大関友久投手(ソフトバンク)と佐藤優悟外野手(オリックス)が育成で指名を受けた。ここ数年でプロを続々と輩出している仙台大。今年もまた、スカウトが注目する右腕がいる。最速152キロを誇る宇田川優希。名前に希望の「希」が入っているように、世の中が新型コロナウイルスの感染拡大で揺れる中、活動は限られるが、マウンドに立つ自身を思い描きながら前を向いている。

「体も動けているし、キャッチボールですけど、指先の感覚もいい。勢いのあるボールを投げられています。よく元山(元山飛優、東北福祉大)と連絡を取っていて、元山の(インターネットの)記事も読んでいるとやる気が上がってきます。今、元山も頑張っているのに自分が怠けていたら対戦したときに負けてしまう。対戦するまでにレベルアップして、三振を取ってやろうという気持ちでやっています」

 同じ仙台六大学で今秋のドラフト候補・元山をライバル視。3年秋は元山の一撃で終わった。明治神宮大会出場をかけた東北地区代表決定戦決勝第2戦。先発した宇田川は・・・

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