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小野大夏(Honda・投手) プロへの夢が広がった運命の投手転向

 

高卒3年目。150キロ右腕の武器はストレートである。都市対抗常連の社会人チームで技術を磨き、精神面も大きく成長。10月上旬に予定される都市対抗予選を照準に、猛暑の夏に体をいじめている。
取材・文=前田 恵 写真=山口高明

健大高崎高では3年春のセンバツで8強進出に貢献しているが「故障中で、あまり良い思い出はない」と振り返る。充実施設の社会人野球で心身とも成長した


 夏に生まれた四男坊。「大きく育ってほしい」との願いを込め、『大夏(だいな)』と名付けられた。テレビ番組のヒーロー『ウルトラマンダイナ』の名前に由来していることも間違いないようだ。

 小野家の末っ子は3人の兄たちのあとを追って、野球にのめり込んだ。小学生時代のポジションは捕手。本当は、投手もやりたかった。球速には自信があった。夢はプロのマウンド。中学でようやく念願の投手にはなれたが、最後に故障した。

 それでも「甲子園を目指せる高校に行きたい」と県下の強豪・健大高崎高に進学。1年間はリハビリとランニング、トレーニングに明け暮れた。「ここでは試合に出られないかもしれない」。そんな不安が頭をもたげたこともあった。ところが、ある意味、小野にはツキがあった。「新チームになったとき、チームにキャッチャーがいなかった。たまたま自分が二軍で結構打っていたので『お前、キャッチャーをやってみるか』と言われ、マスクをかぶることになりました」

 気が付けば、また捕手。「もう、ピッチャーはできないのかな」と思った。とはいえ・・・

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