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打田雷樹(大院大・投手) 球速表示以上の威圧感で挑む全力投球

 

関西六大学野球連盟は春のリーグ戦の中止に伴い、7月13日から五大学が参加(京産大は不参加)した代替試合を行った。ところが、参加校に新型コロナウイルスの感染者が出たため、最終日を残して取りやめに。困難が多かったが、最速147キロ右腕は可能な限りでアピールした。
取材・文=小中翔太、写真=石井愛子

春のリーグ戦の代替試合で力投する打田。活動自粛期間中をレベルアップの時間に充てた


 7月中旬。中止となった春季リーグ戦の代替試合のマウンドで、打田雷樹は投げるたびに評価を上げた。

「こういう場を与えてもらったことに感謝して、自分の良いところをどんどんアピールしていく機会にしようと思っていました。最初はないと思っていたので『秋が勝負や』と思っていたんですけど、あるとなって、気持ちはゼロから一気に100になりました。気持ちは120%ぐらいで投げました」

 気合満点で臨んだ代替試合は3試合、12イニングを投げて無失点。ストライクを取ることに困る場面はほとんど見られず、内容も被安打4、15奪三振、1与四球と安定感抜群だった。3試合目の登板となる龍谷大戦を視察した巨人渡辺政仁スカウトは「上背もあるし、楽しみですね。球速は143キロぐらいでしたけど、気持ちも強い。抑えてやろうという気持ちが出ていて、球種もいろいろあって、特にスライダーの精度が良い」と、先発タイプの大型右腕として・・・

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