今春の東京都大会2回戦敗退により、夏の東東京大会はノーシードで迎える。だが、有力校としては最も不気味な存在。なぜならば、春以降も急成長している大型右腕が万全の調整を進めているからである。 取材・文・写真=上原伸一 昨秋は東京都大会1回戦でコールド敗退。今春も2回戦敗退と実績は少ないが、NPBスカウトがマークする逸材である
練馬北シニアに所属していた中学時代、
床枝魁斗は主に外野手だった。四番を打ち、たびたび外野の間を抜ける鋭い打球を放っていた。投手も兼ねていたが、制球難により、出番は少なかった。「高校では投手をする自信はなかったです。外野一本でいくつもりでした」と振り返る。
ところが、修徳高での初練習の日。予想外のことを告げられる。「投手の練習に入れ!」。戸惑いながらも投手のグループに加わった床枝は、この日から本格的に投手の道を進むことになった。
投手としての資質を評価していたのが、2018年12月から修徳高を率いている荒井高志監督である。中学時代から床枝のプレーを見ていた荒井監督は「もちろん、打撃も期待していましたが、投手として良くなってくれたら、と。ポテンシャルはあると感じていました」と話す。ただし、2年後に(5月20日現在)7球団のスカウトが訪れるような投手になるとは、思っていなかったという。
「チームの中心投手になってくれたら、と。そう考えていました」
床枝にとって幸運だったのは・・・
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