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2021ドラフト候補クローズアップ スカウト熱視線のプロ注目プレーヤー

細谷怜央(中央学院高・投手)“ノムラの教え”が浸透する150キロ右腕

 

千葉の強豪・中央学院高を指揮する相馬幸樹監督は社会人・シダックス時代に、野村克也監督の薫陶を受けた。高校の指導現場にも球児に「考える野球」を落とし込み、150キロ右腕を育成している。
取材・文・写真=高木遊

高校卒業後の進路はプロを見据える。その表情からは、自信がみなぎっている


 今春の千葉大会3回戦(対幕張総合高)で、千葉県野球場のネット裏がどよめいた。細谷怜央が最速150キロを記録。センバツ甲子園でも計測されなかった数字に一躍、注目度が上がった。視察したNPBスカウトは「馬力があって、伸びしろが大きい」「粗削りだが、リリースの強さがある」と将来性を高く評価していた。

 千葉県我孫子市にある中央学院高。かつては古城茂幸(巨人二軍野手総合コーチ)ら3人をNPBに送り出したが、激戦区・千葉にあって、甲子園は遠かった。だが、相馬幸樹監督が2007年に同校の監督に就任すると、着実にステップアップ。相馬監督は市船橋高、大体大、シダックスで投手としてプレーし、大学院修士課程でスポーツ心理学を専攻した理論派である。18年春に初の甲子園へ導くと、同夏を連続出場へと導いた。

 相馬監督はシダックス時代に野村克也監督から「投球におけるコントロールというのは、気持ちのコントロール」と学んだ。例えば・・・

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