週刊ベースボールONLINE

2021ドラフト候補クローズアップ スカウト熱視線のプロ注目プレーヤー

山田俊介(九州学院高・投手)熊本に潜む未完の大型サウスポー

 

この夏、ついにベールを脱ぐ。上から投げ下ろす184センチ左腕。今春、最速141キロをマークし、NPBの各球団スカウトも、最後の夏の投球に注目している。
取材・文=前田泰子 写真=上野弘明

3年間、汗を流した九州学院高のグラウンドでポーズ。2015年以来の夏の甲子園へ導く覚悟だ


 3月7日。九州学院高のグラウンドには数球団のスカウトが集まった。昨秋の九州大会で4強に入り、センバツへ出場する宮崎商高との練習試合。先発したのは山田俊介だった。宮崎商高には昨秋からプロの注目を集める強打の遊撃手・中村碧人がいたが、スカウトの目当ては中村だけではなく、九州学院高の左腕・山田俊介の調整具合をチェックするためもあった。強力打線が持ち味の宮崎商高を相手に先発した山田は、7回を投げて3失点。1回を3者連続三振でスタートし、プロ注目の中村も無安打に抑えた。九州屈指の強力打線に対して「自分がどれだけ通用するか投げました。自信になりました」と手応えは上々だった。

 本格派の大型サウスポーは、ここまで十分な実力を発揮できていない。入学して間もない1年生の5月に行われたNHK杯で早くも背番号14を着けてベンチ入りしたが・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

逸材発掘!ドラフト候補リサーチ

逸材発掘!ドラフト候補リサーチ

プロを目指す逸材を発掘し、その横顔とプレースタイルを紹介する読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング