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2021ドラフト候補クローズアップ スカウト熱視線のプロ注目プレーヤー

町健大(白山高・投手)全国見据える伸び盛りの144キロ右腕

 

2018年夏。三重からは県立白山高が春夏を通じて初の甲子園出場。部員不足により、16年までは10年連続の初戦敗退だったことから「日本一の下剋上」と言われた。この快進撃を見た本格派右腕が、翌年に同校へ入学。3年ぶりの県代表を狙っている。
取材・文=小中翔太 写真=宮原和也

185cm95kg。恵まれた体格で力強いストレートを投げ込む


 左手を高く上げてから投げ下ろす力投派。185cm95kgの恵まれた体格から繰り出す角度のある力強いストレートは、見るからに重い。チームの大黒柱である町健大について、白山高・田中大翔主将は「三重県一、負けない投手だと思います。どんな場面でもチームにピンチという雰囲気を感じさせない気持ちの込もったボールを投げてくれます。マウンドに立っているときから威圧感があって打席に立つと引いてしまうような感じです」と話す。

 ドラフト候補として注目を集める右腕は打っても飛距離が魅力の長距離砲。すでに、高校通算15本塁打を放っている。小さいころから飛ばすことに自信を持ち、小学校では捕手で四番、中学校に入学してすぐ投手に転向しても、打順は変わらず。高校2年秋は五番を打っていたが、秋季大会終了後、東拓司監督はエースに四番としての役割も与えた。

「勝負を避けられたりボール球を振らされたりはしますけど、その中でしっかりしてくれたら、あとは周りが盛り立てて、というチームになってくれたら」

昨秋の敗戦でさらなる自覚


 誰もが認める、攻守の要で大黒柱。それには、2年間の確かな歩みがあった。

 入学時点で181cm79kgと立派な体格だったが・・・

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