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2021ドラフト候補クローズアップ スカウト熱視線のプロ注目プレーヤー

秋山正雲(二松学舎大付高・投手)心身とも充実する146キロ左腕

 

第103回全国高校野球選手権東・西東京大会は7月3日に開幕した。東東京の第2シード校である二松学舎大付高には、NPB各球団がリストアップするサウスポーがいる。チームを背負うエースとして、何より「勝つ投手」を目指している。
取材・文=上原伸一

1学年上の秋広優人が昨年のドラフト5位で巨人入団。先輩のNPBでの活躍が刺激になっている[写真=上原伸一]


 秋山正雲はよく「大江二世」と呼ばれる。二松学舎大付高のOBである巨人・大江竜聖と体形がほぼ同じで(大江は173cm、81kg)、強気な投球スタイルが高校時代の先輩をほうふつとさせるからだ。

 市原勝人監督も「気持ちの強さは、大江に近いものがある」と語る。ただ「大江も指標になっていると思いますが、秋山の性格からすると、意識しているのは大江よりも1学年上の秋広優人(現巨人)では」と見ている。

「秋広は高校では投手で、秋山にとってはいつも一緒に練習をしていた身近な存在でしたから。(プロ1年目の今年のキャンプ、オープン戦で結果を出して注目された)秋広ができるなら自分も、と対抗意識を燃やしているでしょう。高校からプロを目指す秋山にとって、秋広が刺激になっているのは間違いありません」

理想は藤川球児氏の球筋


 秋山の名が広まったのは昨秋。前年の1年秋からエースになるも1回戦で敗退した左腕は、その悔しさも糧に、獅子奮迅の投球を続けた。1回戦から準決勝まで全5試合で完投し、ベスト4進出の立役者に。早実との準々決勝は171球の快投。奪三振は計38イニングで47。スカウトの視線も熱を帯びた。6月上旬の段階で、NPB8球団が挨拶に訪れている。

 最大の武器は・・・

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