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峯村貴希(日大・内野手)「3・3・3」目指す大型遊撃手

 

50m走のタイムは5秒9。攻守走三拍子そろった大型ショートストップは今秋、大学ラストシーズンにして初の東都一部でのプレーとなった。二部での下積みを、主将としてすべてをぶつけ、プロ入りへとつなげる。
取材・文=矢崎良一

シュアな打撃が持ち味。東都一部の投手を相手に、どのようなアプローチをしていくか、注目が集まる[写真=矢崎良一]


 小学校のころから、何度もひのき舞台を踏んできた。6年時、学童軟式の最高峰「マクドナルド・トーナメント」で全国ベスト16。硬式に転向した中学時代には「シニア日本選手権」と「ジャイアンツカップ」で2冠を手にした。高校では春、夏通じて計3回の甲子園出場を果たし、2年春のセンバツでは、ベスト8に進出している。峯村貴希は「どれも大きな経験。自分にとって武器になっている」と言う。

 大学は当時、日大を指揮していた仲村恒一監督に熱心に誘われ「興味のある大学はいくつかあったが、自分を欲しいと言ってくれるところで頑張りたいと思った」と同校へ進学。だが、入学が決まった2017年秋にチームが入れ替え戦に敗れて東都一部から降格。高校1年秋の明治神宮大会で本塁打を打っている神宮でのプレーを楽しみにしていたが、陽の目を見ない二部でのスタートとなった。「厳しいリーグだとは聞いていましたが、さすがに、え? と思いました」と苦笑する。

 それでも、入学早々にサードのレギュラーを奪取。1年春のシーズンにいきなり.476のハイアベレージで二部の首位打者を獲得し、ポテンシャルの高さを見せつけた。「木製バットの使い方も分からず、高校までの技術で勝負していた」と言うが、高校3年夏の大会が終わってからも休まずに練習を続けたことで、大学生に体力負けしなかったことと、先輩たちに囲まれて責任を背負うことなく自由にやらせてもらえていたことが、好成績の要因と考えている。

 しかし・・・

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