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原田桂吾(国際武道大・投手)唯一無二の存在を目指すサウスポー

 

自らの生きる道、セールスポイントを熟知する。アピールするのは今春。昨年11月には同じ千葉県大学リーグの中央学院大が日本一。ライバル校の活躍を刺激に、全国舞台を果敢に狙っていく。
取材・文=大平明 写真提供=国際武道大学野球部

好きな選手は同じ左横手投げのクリス・セール[レッドソックス]。投げ終わりでグラブを後ろへ振り切るフォームを参考にしている


 変則サイドハンドとして注目されている。何と言っても、特長は腕の位置。小さなテークバックからインステップして投げ込んでくるボールは「左打者から外角が遠く見えると言われる」と明かす。

 オーバーハンドから現在のフォームに変えたのは、北照高2年秋だった。

「当時はヘルニアで腰に痛みがあり、スピードも出ないことに悩んでいました。新チームが結成されたころに首脳陣に相談したところ、ケガのリスクを回避するためにも、サイドスローへの転向を勧められたんです」。当初は制球に苦しんだが、徐々に感覚をつかんでいくと「腕を下げたことで真っすぐがナチュラルにシュートするようになったんですが、バッターがかなり打ちづらそうにしていたんです」と、翌春には調子も上向いた。「ボールの出どころが見づらいと言われますが意識しているわけではなくて、ただ自分が投げやすいフォームで投げているだけ。気を付けているのはリリースの瞬間にゼロから一気に100の力を出すことのみなんです。ただ、周囲から言わせると、かなり力んで投げているように見られるんですが……」

 変則ゆえに、フォームの修正を指示されることもあった。「高校時代は直されてもすぐに元へ戻ってしまいましたし、大学に入ってからは『直しようがないから、自分でやれ』と言われています」と笑う。課題だった球速もオーバースローで最速135キロが・・・

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