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辰見鴻之介(西南学院大・内野手)脚力で勝負できるスピードスター候補「プロ野球選手になって、盗塁王とゴールデン・グラブ賞を獲りたい」

 

出塁をさせてはいけない選手だ。ダイヤモンドを疾走し、ゲームの流れを変えることができる。センスだけではなく、探求心と考える力は今後も武器になる。
取材・文=岡本朋祐

次の塁を狙おうと、鋭い視線で投手の動きなどをチェック[写真=BBM]


 高校時代から50メートル走のタイムを0秒4も短縮した。5秒7。辰見鴻之介は圧巻の脚力、衝撃のスピード力を誇る。

「陸上トラックで手持ちのストップウオッチで測ったんです。人よりは速いですかね(苦笑)。大学入学後に伸びたのは、考えて取り組むようになったからです」

 もともとポテンシャルが高いとはいえ、6秒1からの飛躍は相当な努力が必要だ。

「下半身の筋力アップと、ジャンプなどを取り入れた瞬発系のトレーニングを積んできました。専門の動画を見て研究を重ね、かなり、深掘りしたと思います」

 走力だけでは、通用しない。走塁技術も磨き、4年春を終えて九州六大学リーグ通算21盗塁。チームメートである主将・小中健蔵(4年・九産大九州高)は「とにかく速い! 出塁すれば、勝手に二塁へ行ってくれる。打線において起爆剤となる、欠かせない選手です」と明かす。この春、東都大学リーグで亜大・田中幹也(4年・東海大菅生高)が1試合6盗塁で、シーズン11盗塁をマークした。

「ニュースで知って、ビックリ。自分は2年秋の1試合3盗塁が最多(シーズン10盗塁)。さすがに1試合6個は……」

 全日本大学選手権で優勝した同学年の遊撃手から刺激を受けた辰見は今秋・・・

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