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林琢真(駒大・内野手)攻守で躍動するスピードスター候補「場面に応じて、自分の調子で考えて打席に入っています」

 

「駒大野球」とは攻守にスキのないスタイル。この伝統をつないでいる不動の二塁手は今夏、大学日本代表でもプレー。脚力を生かしたスタイルは、どこのチームにとっても必要不可欠である。
取材・文=小川誠志 写真=矢野寿明

シュアな打撃で、内野に転がせば俊足を生かした内野安打の可能性も高まる


 東都の名門・駒大で林琢真は1年春からレギュラーを張ってきた。一塁到達タイム4秒を切る俊足、攻守に見せる抜群の野球センスで注目を浴びている。中でも自信を持っているのは異次元の脚力だ。「自分の一番の長所は足です。足を生かした攻撃、走塁、守備範囲の広さ。スピードでは誰にも負けないという気持ちで練習から取り組んでいます」と、自身のアピールポイントを語る。

 昨秋までは打撃面に関してもう一つ殻を破れずにいたが、この春、夏の活躍で評価を大きく上げた。3年秋までの東都一部リーグ通算成績は、54試合で196打数41安打、打率.209、打点16、盗塁22。今春はリーグ戦全13試合に出場し48打数14安打、打率.292(リーグ16位)、打点6、盗塁5と数字を伸ばした。春は二塁打3、三塁打1と長打も増え、第4週の中大2回戦では、右翼席にリーグ戦1号本塁打をたたき込んだ。長打への意識について、林はこう話す。

「基本的には安打狙いで、人のいないところに打つようにしていますが、春の中大戦のホームランのときは点差も離れていたので、狙いにいきました。大きい当たりを狙いにいくべき場面もあるので、そういうときには狙うようにしています」

 夏には侍ジャパン大学日本代表の一員として第30回ハーレムベースボールウイーク2022(オランダ)に出場。林は全7試合に出場し・・・

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