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竹田祐(三菱重工West・投手)ゲームメークに長ける150キロ右腕「このチームで日本一になるために入ってきた」

 

履正社高では安田尚憲(現ロッテ)と同級生。明大のエースとして通算11勝を挙げ、プロ入りを目指したが、ドラフトで名前は呼ばれなかった。入社2年目。社会人で磨き上げた投球で勝負をかける。
取材・文=小中翔太 写真=牛島寿人

甲子園、神宮と大舞台での経験値は申し分ない。マウンド上でも堂々としている


 地元・大阪で躍動した。三菱重工West・竹田祐が昨年11月の社会人日本選手権で150キロを計測、自己最速を更新。三菱重工Westは三菱重工グループのスポーツ部門の再編により、21年に誕生した。選手層が厚い投手陣。スタッフ会議の結果、1年目右腕が満場一致でJFE西日本との1回戦の先発を任された。

 大きな期待を受けた竹田は初回に大台を突破し、6回二死までパーフェクト投球を続けた。9回に四球を1つ与え、無四球とはならなかったが107球で2安打シャットアウト、二塁を踏ませなかった。

「緊張はしたんですけど、良い緊張感を持ってマウンドに立てたので良かったです。入りから集中し、初回から良い投球をでき、チームの勝利に貢献できたことがうれしいです。都市対抗ではチームを勝たせる投球ができなかったので、今日はチームを勝たせる投球ができて良かったです」。心地よい汗を拭った。日本製鉄鹿島との都市対抗1回戦でも先発を任され、8回2失点。先発の役割は十分に果たしたが、チームは9回裏に逆転サヨナラ負けを喫した(3対4)。あと1イニングを投げられなかった悔しさを晴らすべく、夏場は完投のできる投手を目指し、練習に取り組んできた。ルーキーの好投に捕手の拾尾昌哉は試合後に言った。

「カーブでカウントを取れるときが、調子の良いバロメーターです。そのあとに真っすぐで押し、バッターが詰まるような球を投げられたので、ゲームメークできたかなと思います」

 22年からチームを指揮する津野祐貴監督は・・・

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