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青学大・常廣羽也斗(投手)&下村海翔(投手) 復活Vを目指す153キロの二枚看板

 

今春の東都リーグは例年にも増して群雄割拠である。各校とも好投手をそろえ、ロースコアでの展開が続いている。守り勝つ上で、青学大のキーマン2人である。
取材・文=小川誠志 写真=矢野寿明

活動拠点である相模原市内の青学大グラウンドで、笑顔を見せる下村[左]と常廣[右]。チームワークが抜群である


 ともに最速153キロをマークし、今秋のドラフト上位候補として注目を浴びている下村海翔常廣羽也斗。2人とも順風満帆で、ここまできたわけではない。

 下村は兵庫県西宮市出身。中学時代は田中将大(楽天)、歳内宏明(元阪神ほか)らを輩出した名門・宝塚ボーイズでプレーした。兵庫から福岡の九州国際大付高へ進学した理由を下村はこう話す。

「宝塚ボーイズは、県外の強豪校へ進んで寮生活をして甲子園を目指す先輩が多くて、自分もチャンスがあれば厳しくても強いところでやりたいと思うようになりました。いくつか練習見学にも行った中で九州国際大付に一番引かれたんです」

 1年秋の公式戦後、球速の出るスライダーを習得するために1カ月近く毎日、楠城徹監督の指導を受けたことが飛躍のきっかけとなった。

「自分の中で感覚が良くなってきて、11月終わりに東福岡高校との練習試合で完封できたんです。変化球を練習したことでバランスが良くなったのか、真っすぐも急に速くなりました。さらに、フォークも投げられるようになりました」

 2年春から背番号1を着け、3年春には最速149キロまでアップした。高卒でのプロ入りも考えたが、「まだ、絶対的な自信がない。大学へ行ってもっと成長してプロを目指そう」と進学を選んだ。

 青学大では1年秋から東都二部のリーグ戦に登板、右肘に痛みを感じながらもマウンドに上がり続け・・・

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