今春の関西六大学では王者・大商大に及ばず、2位で終えた。チームを全国舞台へと導くことはできなかったが、主戦投手として存在感を見せた。ネット裏で視察するNPBスカウトの注目度も増しており、学生ラストの秋こそ頂点を狙う。 取材・文・写真=沢井史 
マウンドさばきが秀逸であり、試合をつくることにも長けている。今秋は悲願のリーグ優勝のために、腕を振り続ける
コントロールが武器
1年秋の関西六大学リーグ戦でデビューし、初勝利をマーク。その後、救援などでマウンドに立ち続け、昨春から先発の柱を担うようになり、注目度が増した。
ストレートの最速は151キロ。田村剛平の持ち味は球威だけでなく、高低をうまく使った絶妙なコントロールだ。
今春も5試合に登板し、与四球は計8個。1試合平均で与四球は2個に満たない安定感を見せ、防御率は1.05だった。4勝を挙げ、エースらしい数字が並ぶが、自身は春をこう振り返った。
「開幕カードで悔しい思いをして、それから立ち直って投げ切れたことが良かったと思っています」
今季初登板の大商大1回戦では初回から走者を背負う、苦しい立ち上がりだった。3回には2ランを浴びるなど3失点し、7回で降板して敗戦投手となった。
「その試合の映像を見直して・・・
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