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「対決」で振り返るプロ野球80年史

第19回 プロ野球を変えた大ヒーロー・長嶋茂雄(巨人) vs 長嶋に打たれたことでプロ野球を変えた村山実(阪神)

 

モノクロをカラーに、職業野球をプロ野球に。“長嶋革命”だった


 元西鉄の豊田泰光は、「長嶋が立大から巨人に入団し、1年目(1958年)に大活躍したことで、プロ野球はモノクロームからカラーに変わった」との名言を吐いた。

 筆者は、この筆法を借りて、「長嶋が天覧試合(59年6月25日、後楽園球場)でサヨナラホームランしたことで、職業野球がプロ野球となった」と言いたい。

 このころの野球の世界は、もう長嶋を中心に回っていたと言っても過言ではないのだが、59年の2月にようやく23歳の、若いというより、若過ぎる青年に、どうしてこれほど日本中が熱狂したのか、いまとなっては不思議としか言いようがない。しかし、理由はあるハズだ。

 長嶋と同じ36年の早生まれで、長嶋と非常に仲の良かった近藤和彦(明大-大洋)は「シゲは、プロ野球をオレが変える、という意気込みだったからね。その男が開幕戦(58年4月5日、対国鉄)で・・・

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「対決」で振り返るプロ野球80年史

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「対決」軸から80年のプロ野球史を振り返る読み物。

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