週刊ベースボールONLINE

「対決」で振り返るプロ野球80年史

第26回 団塊の世代 vs 旧勢力

 

奇しくも第1回ドラフトが団塊の世代のプロへの最初の窓口に。好素材ばかり


 前回はドラフト制スタートの少々疑問符のつく部分をつついてみたが、この第1回ドラフト(1965年)には制度的なこととは別に、プロ野球史上、大変な意義と意味がある。それは、このドラフトでいよいよ、いわゆる団塊の世代がプロ野球に登場したことである。1947年〜49年に生まれた(正確には、47年の早生まれは除き、50年の早生まれを加えるらしい)。戦後のベビーブーマーたちで、その数は700万人を軽く超える。

 もちろん、高校中退ですでにプロ入りしている団塊の世代もいたが(例えば、元阪神ほかの古沢憲司)、それはごく少数。この第1回ドラフトで指名された高校3年生は、84人(入団拒否、進学、中退を含む)。その中には、堀内恒夫(甲府商-巨人)、鈴木啓示(育英-近鉄)、木樽正明(銚子商-東京)、水谷実雄(宮崎商-広島)、福島久(PL学園-広島)、谷沢健一(習志野-阪急)、小田義人(静岡-阪急)、加藤俊夫(仙台育英-大洋)、江本孟紀(高知商-西鉄)、藤田平(市和歌山商-阪神)、森安敏明(関西-東映)、黒田正宏(姫路南-阪急)らの名がある(球団名は交渉権獲得球団)。

 これはやはり、数のなせるワザだろう・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

「対決」で振り返るプロ野球80年史

「対決」で振り返るプロ野球80年史

「対決」軸から80年のプロ野球史を振り返る読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング